クリーニングに出したジャンバーがかなりの程度でカチカチに パリパリと言って粉々になりそう・・・
そんなときの対処です。
まず原因をここで、
この場合は ジャンバーの組成が 塩化ビニル だったことが原因です。
塩化ビニルはドライクリーニングしてはいけないのです。
水洗いのみ
なぜかと言うと、
塩化ビニルの生地は元々プラスチックなんです。それを可塑剤というもので柔らかくして生地にしているのです。
それをドライクリーニングしてしまうと 可塑剤が抜けて元のプラスチックに戻るのです。
これを元のしなやかな生地に戻そうとすると 抜けた可塑剤を加えてやればいいのですが
クリーニング屋さんでこんなことを知っているのは あまりいないのではないでしょうか?
出したクリーニング店に行って
- 元に戻せるなら戻してもらう
- 戻せないなら保証をしてもらう
このどちらかしかありません。
カチカチになったのはクリーニング店の判断ミスですから非はクリーニング店にあります。
しかしその衣類の品質表示タグに ドライクリーニングがOKと表示されていたら
これは衣類を造ったメーカーの責任になります。
よく後進国で製造された衣類は何も表示が無く 見た目もさわった感じも普通のポリエステルに思えるときもあります。
こういったのはどうしようも無いですね。
国産では最近は塩化ビニル使った衣類はほとんどありません。過去にカチカチになる事例が頻発しましたから塩化ビニルはほぼ使っていません。
安く作ろうとしてこの塩化ビニルを使うのでしょうが その場合は適切な表示をしてくれないといけませんね。
ならどうやって直すのか?
これは一般の方には直せません
クリーニング屋さんが可塑剤を仕入れて スプレーなどで振りかけ直すしかありません。
その薬剤は
フタル酸ジメチル
と言います。
これをスプレーでカチカチになった衣類に振りかけ すっぽり入るビニール袋に入れて口を閉じ
日向にでも干しておけば 元に戻ります。
夏の職熱の時期には日陰で十分です。反応が進みすぎると生地がボロボロになってしまいます。
あまり早く出しても また元に戻って少し硬くなる場合もありますから 十分に柔らかくなるまで袋に入れておきましょう。
柔らかくなったら日陰で干して そのあと水洗いすれば大丈夫です。
あなたの服の表示に 塩化ビニル という表示を見つけたらクリーニングに出すときは
水洗でお願いします。
と予防線を張っておいた方がいいかもしれません。
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