大手YKK社では、ファスナーを引くための部分を「引手」と称しています。この引手に設けられた穴は、主に三つの目的を持っています。
最初の理由は、穴が存在することで掴みやすくなるためです。次に、この穴によって引手自体の重量を軽減できる点が挙げられます。
英語にすると
Puller
です。
ファスナーの部品名称について
ファスナーやジッパーで互いに組み合わされる金属部品は、「務歯」と呼ばれ、「ムシ」と発音します。この部分のサイズ、具体的には幅や厚さによって、ファスナーの型を区別しています（例えば、No3やNo5などの識別名があります）。
ファスナーのフックの名称
ファスナーにおける二つの主要な部分、すなわち触れると少し刺激を感じるフック側と、柔らかい感触のループ側には、それぞれ異なる呼称が存在します。
フック側は「A面」あるいは「オス」とも、ループ側は「B面」あるいは「メス」とも呼ばれています。
これらの部分に加え、面ファスナーの設計にはさまざまな形状が採用されています。
ファスナーの日本語名称について
「ファスナー」「ジッパー」「チャック」という言葉の中で、日本独自の言葉はどれかというと、「チャック」がその名誉を持っています。「ファスナー」と「ジッパー」に関しては、どちらも起源をアメリカに持ち、特に「ジッパー」は1921年にアメリカの製造業者が導入した名称で、開閉時に発する「Zip（ジップ）」という音にちなんで名付けられました。それに対して、「チャック」は日本で生まれた用語で、「巾着」から派生した名称です。
ファスナーが布を挟んでしまった場合の対処法
ファスナーが布を挟んでしまった状況では、挟まれた布を慎重に取り除く必要があります。これを行うには、ファスナーのスライダーを挟んだ布の反対方向にゆっくりと動かしながら、挟まれた布を徐々に引き抜きます。特にデニムのような厚手の布の場合、スライダーやファスナーの歯（エレメント）をヘアドライヤーで少し温めることで、布が柔らかくなり、より容易に取り除けるようになります。
どうですか？ファスナーについてちょっとわかってきましたね。
愛着を持って使いましょう。
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