最近はほとんどの家庭でスマートフォンを使っており、固定電話をかける機会がめっきり減りましたね。
「もう固定電話はいらないかも」と考えるのは、ごく自然なこと。でも、いざ解約しようとすると、「解約後に不便を感じることはないのかな?」と心配になるのもよくわかります。だって、長い間使ってきた連絡手段を手放すんですから。
解約を考えた時に見えてくる主なデメリットは、以下の三つです。
災害時の通信が不安定になる可能性
各種サービスへの連絡先変更の手間
スマホを持っていない人とのやり取りが難しくなること
それでも、解約のメリットがこれらのデメリットを上回る場合もあります。実際に私たちの家庭でも固定電話をやめてみたところ、毎月の支払いが減り、迷惑電話に悩まされることもなくなりました。
固定電話をやめるべきか迷っているあなたに、解約の良し悪し、インターネットへの影響、契約のこと、よくある疑問についてお話しします。これらの情報をもとに、あなたにとって最適な選択をしてくださいね。
固定電話をやめることのメリットとデメリットはこちらです。
【デメリット】
災害が起きた時の通信トラブル
連絡先の更新が必要になる作業
スマホを持っていない人と連絡が取りづらくなる
【メリット】
月々の電話料金が節約できる
迷惑電話の心配がなくなる
災害時には固定電話が信頼できる通信手段とされています。例えば、2011年の東日本大震災の時も、固定電話の方が携帯電話よりもつながりやすかったと言われています。また、保険や様々なサービスで固定電話番号を登録している場合、解約によってそれらの連絡先を更新する必要が出てきます。しかし、多くの人がスマホを持つ現代でも、全ての人がスマホを使っているわけではないため、一部の人とは連絡が取りづらくなるかもしれません。
それに対し、固定電話を解約することで、毎月の電話料金が節約でき、迷惑電話の悩みから解放されるなど、はっきりとしたメリットがあります。
固定電話の契約終了とその後のインターネット接続、加入権の取り扱い
多くの人が固定電話を解約する際、インターネット接続や加入権に何が起こるか気になるものです。ここでは、その疑問について詳しく説明します。
固定電話の契約を解除しても、インターネットの利用には影響しません。光ファイバー回線を使っている場合は、電話の契約を解除してもインターネットはそのまま使えます。
ただし、光電話サービスを使っている場合は注意が必要です。このサービスを止めると、専用の機器を通じたインターネット接続もできなくなります。
心配はいりません。次の方法でインターネットを続けて使うことができます:
光回線ルーターをパソコンに有線でつなぐ
Wi-Fiルーターを設置する
具体的な接続手順は以下の通りです。
まず、光回線ルーターをパソコンに有線で接続し、「コントロールパネル」から「ネットワークとインターネット」を選び、「ネットワークと共有センター」へ進みます。そこから「新しい接続またはネットワークの設定」を選択し、「インターネットに接続」をクリック、そして「ブロードバンド(PPPoE)」を選んでプロバイダ情報を入力します。セキュリティ上の問題から、この方法は短期間のみ推奨されます。
次に、Wi-Fiルーターの設置です。光回線ルーターにWi-Fiルーターを有線で接続し、インターネットへのアクセスを可能にします。
Wi-Fiルーターを「ルーターモード」に設定し、光回線ルーターと接続後、設定画面からログインして「PPPoEルータ」モードを選択、プロバイダ情報を入力して接続を完了します。これにより、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットも接続できるようになります。
外出先でもインターネットを使いたい場合は、モバイルWi-Fiルーターが便利です。SIMカードを挿入し、電源を入れてWi-Fi設定をすることで、どこでもインターネットが使えますが、電波状況によっては接続が不安定になる場合があります。
固定電話の契約を解除すると、加入権も放棄されます。電話の設置によって得られる加入権や施設設備負担金は、契約終了後も返金されません。しかし、2024年1月以降、固定電話のアナログ回線がIP網に移行する予定で、加入権自体が無くなる可能性があります。
【よくある質問】
固定電話を解約すると、社会的信用に影響があるかという疑問に対して、現代では固定電話を持つことが社会的信用の証明とされることは少なくなりました。携帯電話の普及により、クレジットカードの申請、ローンの審査、子供の学校からの連絡など、多くの場面で携帯電話番号が利用されています。
固定電話の契約終了に伴う費用については、通常、解約料は発生しません。しかし、引越しや契約者の死亡など特定の状況下では追加の費用がかかることがあります。光電話の解約に際しても通常解約料はかかりませんが、割引キャンペーンやキャッシュバックの条件により、解約金が必要な場合もありますので、契約内容を確認することが大切です。
【まとめ】
固定電話の契約終了がインターネット使用や加入権に及ぼす影響についてご説明しました。固定電話を解約することによるデメリットとしては、災害時の通信不便や連絡先変更の手間がありますが、電話料金の節約や迷惑電話からの解放などのメリットも考慮する価値があります。インターネット接続に関しては、適切な設定さえすれば、固定電話の契約状況にかかわらず利用可能です。
固定電話の契約終了を検討する際には、これらのメリットとデメリットを総合的に考え、後悔のない選択をすることが重要です。
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