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針供養の儀式とその意味

針供養

和裁をはじめとする着物製作に携わる人々にとって、針と糸は欠かせない道具です。これらは特に和裁において、大変重要な役割を持っています。

毎年2月8日は、もう使えなくなった針に敬意を表する特別な日、つまり針供養の日です。

この日には、壊れたり曲がったりして使えなくなった針を神社や寺へ持っていき、これまでの仕事への感謝の気持ちと共に、これからも裁縫の技術が向上することを願う儀式を行います。

針供養は、一般に2月8日や12月8日に行われ、2024年も同様です。東日本では2月8日を、西日本では12月8日を選ぶ地域があるなど、地域によって実施日が異なりますが、嵐山の法輪寺や大阪天満宮のように、両日ともに儀式を行う場所もあります。

法輪寺 針供養

供養の方法は地域によって異なりますが、多くの場合、豆腐やこんにゃくに針を刺す方法が取られます。これは、硬い布を縫ってきた針が最後には柔らかなものに触れることを願う意味が込められています。

かつては家庭でも行われたこの儀式は、道具への感謝と大切にする心を思い出させる機会となります。外出が難しい場合は、自宅の神棚で供養を行うことも推奨されています。

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