寒い冬に欠かせないオイルヒーター、気になるのは「電気代」
寒さが厳しくなる季節、自宅で過ごす時間が増えると、暖房器具の使用頻度が自然と高まります。その中でも「オイルヒーター」は、安全性や静音性、そして空気を乾燥させにくいという理由から、特に人気の高い暖房器具です。
しかし、そんな便利なオイルヒーターに対して、多くの人が気にするのが「電気代」ではないでしょうか。
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オイルヒーターを一日中つけっぱなしにすると、どのくらいの電気代がかかるの?
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こまめに電源を切った方が節約になるの?
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他の暖房器具と比べてコスパはどうなの?
こういった疑問に対し、本記事では、代表的な機種である「デロンギ」のオイルヒーターを例に、具体的な電気代のシミュレーションや節電方法を交えながら、徹底的に解説していきます。
さらに、オイルヒーターを最大限に効率良く使うための設置場所や設定の工夫、そしておすすめのモデルもご紹介しますので、これからオイルヒーターの導入を検討している方や、現在使っていて電気代に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
オイルヒーターの仕組みとメリットをおさらい
オイルヒーターとは?
オイルヒーターは、本体内部の密閉されたオイルを電気で温め、その熱を金属の放熱板を通じてじんわりと部屋中に広げていく暖房器具です。
ファンヒーターやエアコンのように温風を出さないため、空気が乾燥しにくく、音も非常に静か。さらに、火を使わないため小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使えます。
オイルヒーターの主なメリット
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火を使わず安全性が高い
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空気を汚さず乾燥しにくい
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静音性に優れており就寝中の使用に最適
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輻射熱により部屋全体をやさしく暖める
デロンギ製オイルヒーターで電気代をシミュレーション
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オイルヒーターの中でも特に評価の高い「デロンギ」の機種を例に、電気代の目安を計算してみましょう。
モデル条件:
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エコモード非搭載の基本モデル
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部屋の広さ:約10畳
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使用時間:1日9時間
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設定温度:20℃
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電気料金単価:31円/kWh(2025年全国平均目安)
【パターン1】消費電力1500Wで使用した場合
項目 | 電気代(概算) |
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1時間あたり | 約46.5円(1500W×31円) |
1日(9時間) | 約418.5円 |
1ヶ月(30日間) | 約12,555円 |
【パターン2】消費電力600Wに設定した場合
項目 | 電気代(概算) |
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1時間あたり | 約18.6円(600W×31円) |
1日(9時間) | 約167.4円 |
1ヶ月(30日間) | 約5,022円 |
※消費電力は使用環境や設定によって前後します。
このように、消費電力の設定によって1ヶ月あたりの電気代には倍以上の差が出る可能性があります。少しでも電気代を抑えたい場合は、低出力モードやサーモスタット(自動温度調整機能)を活用することが非常に有効です。
オイルヒーターは「つけっぱなし」と「こまめに消す」、どちらが節約?
「オイルヒーターはつけっぱなしの方が電気代が安い」という話を耳にしたことはありませんか?これは半分正解で、半分誤解です。
こまめに消すと逆に電力を使うことも?
オイルヒーターは立ち上がり(電源を入れた直後)に最も多くの電力を消費します。そのため、短時間の外出や小休憩でこまめに電源を切ってしまうと、何度も立ち上げ直すことで余計な電気代がかかるケースもあるのです。
長時間不在なら消すのが正解
ただし、外出や就寝などで2時間以上部屋を空ける場合は、電源を切るのが正解。最新のモデルであれば、指定時間前にタイマーで電源を入れておく機能もあり、無駄なく効率的に室温を保てます。
効率的に暖めるためのコツと節電テクニック
オイルヒーターの効果を最大限に活かしつつ、電気代をできるだけ抑えるための具体的な方法をご紹介します。
1. 窓際に設置する
窓からの冷気は室温を大きく下げる原因になります。オイルヒーターを窓際に設置することで、冷気の侵入をブロックし、部屋全体が効率的に暖まります。
2. 断熱対策をする
断熱カーテンや断熱シートを窓に貼ると、暖気が逃げにくくなり、省エネ効果が大幅に向上します。ホームセンターや100均でも手に入るのでコスパ抜群。
3. 部屋を適度に仕切る
ドアを開けっぱなしにせず、必要な空間だけを暖めるようにすれば、消費電力をかなり抑えられます。
4. 厚着・室内履きを活用する
重ね着や厚手の靴下、ルームブーツなどを組み合わせれば、体感温度が1〜2℃上がるため、設定温度を下げても快適です。
5. サーモスタット機能を活用する
デロンギの多くのモデルには、室温に応じて自動でON・OFFを切り替えるサーモスタット機能が搭載されています。これにより、無駄な電力消費を防ぎながら、快適な温度をキープできます。
オイルヒーター vs 他の暖房器具|電気代と快適性の違い
暖房器具 | 電気代(月9時間×30日) | 特徴 |
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オイルヒーター(1500W) | 約12,500円 | 安全・乾燥しにくい・音が静か |
エアコン(暖房) | 約6,000〜9,000円 | 高効率・空気が乾燥しやすい |
セラミックファンヒーター | 約8,000〜10,000円 | 小型で即暖性あり・電気代がやや高め |
石油ファンヒーター | 約5,000円+灯油代 | 強力だが換気必須・ニオイが気になることも |
オイルヒーターは電気代だけ見るとやや高めに見えますが、「静かさ」「乾燥しない快適さ」「安全性」といった点では他の暖房器具を上回る価値があります。
最新モデルはより省エネ&多機能!おすすめオイルヒーターはこれ
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2025年現在、市場には多くの高性能オイルヒーターが登場しています。中でもおすすめなのが以下のような機能を備えたモデルです。
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エコモード搭載で自動的に節電
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スマートタイマー機能付き
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温度センサーによる自動調整
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Wi-Fi対応でスマホ操作可能なモデルも登場
デロンギ「マルチダイナミックヒーター」シリーズなどは、従来のオイルヒーターよりもさらに速暖・省エネを実現しており、コスパに優れています。
まとめ:オイルヒーターは「使い方」で電気代が変わる!
オイルヒーターは、つけっぱなしにすることで快適な空間を維持できる一方、使い方次第では電気代が膨らんでしまうこともあります。重要なのは、以下のポイントを押さえることです。
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電源のオンオフは状況に応じて柔軟に
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消費電力を調整して省エネ運転を心がける
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窓や床の断熱対策をしっかり行う
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最新モデルの導入も視野に入れる
正しい使い方と工夫次第で、オイルヒーターは快適かつ経済的な暖房器具になります。今年の冬は、オイルヒーターで「静かで優しい暖かさ」を賢く楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考リンク:
デロンギ公式サイト – 製品情報
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