どうする?こんなとき

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消防

消防操法について想うところ

投稿日:2016年6月11日 更新日:

消防団の操法訓練は 訓練ではあるものの 競技となっています。
競技である以上順位が付き 全国大会がその頂点となっています。

やる気のある団(幹部?市町村幹部?)はそれに向けて訓練を始めますが
その訓練について不満を持つ方も多いです。

その市町村の消防団の気質にもよりますが 連日の訓練で辟易している団員さんがいるのも事実。

市町村の中を見ても 一つの分団の中でも温度差はあります。
とてもやる気のある部、もう早く終わって帰りたいと思っている部、分団の中でさえそうなのですから
市町村、府県レベルになると更に色々なことを想っている方はいます。千差万別と言えます。

以前全国大会を見に行った時に見かけたのですが 家族と共に地域の方々が一緒に出場する分団と共に和やかに待機されていました。

それを見てこれが消防団の理想なのかなと思いましたが。それほどまでに地域に愛される消防団とはどのような活動をされているのかとても興味がわいたものです。

消防団の運営は団長を頂点として 団本部、分団本部、部のような組織になっていると思います。地域によりその辺りもさまざまであると思いますが・・。

頂点の者がどのような体制で訓練していくかを決めます。その点についても代々カラーというものがあるでしょうから
団長になったからと言って すぐ全く違うものにするにもかなりの労力と勇気が必要です。

その地域の活動が不満だらけでも上の者がそのことを分からずに今までの体制で引っ張っていっても余計に不満は高まるばかりで 何も変わらずただ悪化していくだけです。

操法訓練は何のためにしているのか

ところで操法訓練は何のためにしているのか?
なぜあんなカクカクした動きで行動しないといけないのか?

そんな疑問を持っている方も多いと思います。

以前に消防学校の校長から同じことを聞かれました。

「なぜ実際の災害に使わないようなあんな規律が必要であるか分かりますか?」

その時はその場にいたもの誰も答えられませんでした。

校長は

「操法の要綱にそのように書いてあるから。」

それを忠実に再現できているかどうかを見ている。

頭でしっかりと理解し それが体で表現できるためには 体の隅々まで神経を張り巡らしていないとできない。

神経を張り巡らせて行動すれば 災害現場での些細な状況の変化にも気づくことができるようになる。

気付くことができないでいたら 大けがをしたり 最悪命を失うことになる。

そのためにこういった訓練をしている。

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確かに操法では 手を下したときに指が開いていたり 踵がずれていたり、60度が取れていなかったり
色々と抜けているところが散見されます。それだけではありませんがそれほど要綱通り行動するのは難しいこと、
そしてすべての用員のつながりもうまく考えられていて チーム一丸とならなければうまくできないこと、
更には用員だけでは訓練はできないので そのサポートも大変なこと、そんなことで部がまとまり
分団がまとまり、団としてもまとまる。
そのようなことを目指すためにこの操法訓練はあるのではないかと勝手に思っていますが。

私の地域では ホースを展張したりする訓練は 春・秋に1回 後はそれぞれの部が月1・2回放水テストをするくらい、
と、2年に1回ひと月ほどの操法訓練のみです。

そのような中でホースも伸ばせない団員もいますし 実際の火事でそんなことのないように操法訓練は結構重要です。
確かに選手しか伸ばしませんが 訓練終了のあとホースを伸ばしている新人さんも見ますし、意識は出てきているようです。

操法訓練について 訓練ではありますが競技になっているので いかにしたら規律を捨てないで速くなるかとか用員同士や
指導者とも結構楽しみながらやっているようです。
訓練であってもその中に楽しさを見つけてやっているので 操法は好きな団員は多いように思えます。

そういった中で 操法用の器具や道具を部で買って導入したりしながら楽しんでいるように思えます。
特にホース巻き機は短い訓練時間の中で素早くホースが巻けるので時間短縮になっていますし 労力も手巻きに比べれば楽です。

ホースに関しては 府県大会の時に操法用ホースが市から貸与され 2年ごとに新しホースを購入するのでそのお下がりを各部がもらえ 一通り各部操法用ホースになりました。
そうなることで小さく巻けますし軽く伸びもいいです。これは部で購入しなくても手に入りました。

靴とか手袋なんかは各部が自分たちで勝手に部費で買っています。そういった装備を揃えるのも面白いようで
そういったことでも消防に興味を持ってもらって 操法以外でも頑張ってやってほしいと思います。
強い部は操法だけ強くても 他のことができなければ あそこは操法だけかよ・・・と思われたくないので
他のことも頑張ってしているのも感じ取れます。

操法は不要だという意見も聞くことはありますが こういったことで消火の基礎を学び鍛えることで有事の際に
安全に的確に災害を鎮圧できるのだと思います。
訓練は長くつらいと感じるかもしれませんが
緊張の中でも的確な行動ができるように、舞い上がってケガをしたりしないように操法訓練は良い訓練だと思います。

ただ、地域によって消防団に対するイメージや実際も全く千差万別で 一様にこうだという答えもありませんし
その地域、地域に合ったことをしていかなくてはならないのも事実。
中には本当につらいと思っていらっしゃる団員さんも居られると思いますし やめようこんなところと思っていらっしゃる団員さんも居られるでしょう。
反対に楽しくて楽しくてと思っていらっしゃる方も居られると思います。
その環境の違いやその方の適応力など 色々な問題を含みながら全国操法大会は2年に1回開かれます。
 

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